こんにちは。
子どもと一緒に『おかあさんといっしょ』や『いないいないばあっ!』を観ていると、何だかんだでそのままEテレを観てしまっている黒川あさひです。
少し前に、『ウワサの保護者会』という番組を観ました。
LINK
【公式サイト】ウワサの保護者会 - NHK
小中学生の保護者に向けて、子育ての悩みを解決する番組です。
まだ子どもが小さいので保護者の目線ではなく、自分が学生のときに「ああ、こういう気持ちだったな~」と懐かしくなり、考えさせられる番組です。
私が視聴した回では、熊本県の家族から子どもについての話を聞き、尾木ママやゲストのはなわがアドバイスをしていました。
今回は、ある家族のエピソードが興味深かったので紹介します。
お母さんから見て「やる気がない」長男は本当にそうなのか?
主人公は5人兄弟(全員男の子!)の長男こうやくん。中学二年生です。
家での様子を見てみると、他の兄弟たちに比べると少し大人しい感じ。
こうやくんのお母さんの悩みは、
「息子に向上心がない」
というもの。
兄弟はみんなサッカーをしているのですが、こうやくんは試合に出られなくても悔しがらないし、しかたなくやっているように見えるそうです。
「やる気がある姿を見たい!」
ということでした。
お母さんのいないところで、こうやくんに話を聞いてみると、
「サッカーでは別に悔しいとか思わないけど、自分が大切にしていることだったら競争しようという気持ちが出てくる」
とポツポツと自分の思いを話してくれました。
実は、こうやくんは和太鼓を習っていて、その和太鼓を演奏するのが今は一番楽しいそうでした。
和太鼓のメンバーには一回り以上の大人もいます。お兄さんお姉さんたちにこうやくんの印象を聞いてみると、
- 大人しいけど、やる気はものすごくある
- 笑顔がいい
- 指導したらすぐに自分のものにする
とかなりの高評価でした。
こうやくんはやる気や向上心がないのではなく、自分が好きなことだったらやる気になるタイプだったのです。
お母さんも和太鼓を叩いている映像を見て驚いていました。
尾木ママも「お母さんの価値観とは別のところで力をつけているから大丈夫」と太鼓判を押していました。
番組の内容がこちらに載っているので(3番目のお悩みのところをご覧ください)、
詳しく知りたい方はこちらを読んでください。
どんなことに対しても『負けず嫌い』って無理!
「私は、どんなことに対しても『負けず嫌い』です!!」って、なんだか就活の自己PRみたいですよね。
私が聞いたら、「ほんとかよ~?」って思ってしまいますね(笑)
確かに「どんなことに対しても負けず嫌い」な人もいると思いますよ。
私はどちらかというと、「負けず嫌い」なタイプではありません。
無理してがんばるくらいなら「別に負けてもいいや」って思うタイプです。
でも、それって悪いことなのでしょうか?
例えば中学校の運動会では、クラス単位で順位が決まります。
どのクラスも「優勝したい!」という思いで、クラス一丸となって一生懸命練習をしていました。
私は、運動が苦手でみんなの足を引っ張ってばかりいました。
クラス対抗の競技なんて正直やりたくなかったです。もし、順位がよくなかったら「あの子のせいで…」って思われるのが嫌だったから。
特に中3はクラス自体も好きじゃない上に、文化部の子がほとんどいなくてみんな運動ができたからつらかったです。
結局優勝したけどね。あと、球技大会とマラソン大会も優勝。
運動に関してはめちゃくちゃ強いクラスだった。
優勝したときはそれなりに嬉しかったけど、練習中は「みんなよくそんなにやる気があるなー」という冷めた自分もどこかにありました。
結局は、クラスの人や運動が嫌いで興味がなかったからなんでしょうね。
勉強に関しては、やっぱりあまり成績がよくないうちはやる気になれなかったです。
高校に入ってすぐの面談で担任の先生に、
「あなたは負け好きね!」
とズバリ言い当てられてしまいました。確かに1年のときはやる気なかったからなー。
▼この記事のF先生です。
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ただ、3年の秋ごろにようやくおしりに火がつき、勉強を真剣にやり始めて成績が上がると、それからはどんどんやる気になって「絶対に結果を出すぞ!」と燃えるようになりました。
あとは、絵に関してもやはり好きなことなので「もっと上手くなりたい」という思いで、今までこつこつ続けられています。
10年以上かかりましたが、一応成長はできていると思っています。
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好きなことだけやる気があってもいいと思う
こうやくんのお母さんの気持ちもわかります。
「うちの子、サッカーが大好きで負けず嫌いだから一生懸命がんばってるのよ」
って周りに言いたい気持ちよーくわかる。
でも、そういうスポーツや競技が好きになれない子はいるんです。
特に団体競技は「チームの足を引っ張ってしまう」という思いが強すぎて、つい拒否反応が出てしまいます。
決して、体を動かすのが嫌いなわけじゃないんです!マラソンは嫌いじゃないし(水泳はすぐ苦しくなるのでダメ)。
こうやくんもそういうタイプじゃないのかなと思いました。
そういう人は、こうやくんの和太鼓もそうだし、みんなで演奏したりするほうが向いているのかもしれません。
私も小学校はブラスバンドをやっていましたが、あれは楽しかったです。
ただ、小学校なのでコンクールに出たりまではしなかったので、まだよかったのかなと思います。
中学校や高校だと、コンクールに出て順位が決まるから、それはそれでプレッシャーがあるから嫌だな…。
中学や高校で吹奏楽をやっている子は素直に尊敬します。
『負けず嫌い』じゃない個人を認めてほしい
就活の話をちょろっとしましたが、確かに『負けず嫌い』な性格が活きてくる仕事はあると思います。
「ライバル会社よりも売り上げを伸ばすぞ!」みたいな。
競争があるからこそ力が発揮できる人は、そういう仕事を選んだほうがいいと思います。
でも、そういう仕事ばかりじゃないですよね。
私は医療職なので、そんな競争するようなことはありません。
まあ、近くに大きな病院ができたら「患者さん減らないかしら…」っていう心配くらいはしますが(笑)
『負けず嫌い』が生きていくために絶対に必要か?と言われたら、そうではないと思います。
やる気がないように見えても、実は他のところでがんばってるのかもしれない。
子どもを持つ親として、親が見ているところだけがその子のすべてじゃないんだということをしっかり覚えておきたいし、個人を認めてあげたいなと思います。