こんにちは、黒川あさひです。
私は学生時代、スクールカーストの底辺にいました。
周りの同級生や先生から見た私の印象は、100人に聞いたら98人が「大人しい」と答えたと思います。
そして、今でも大人しい性格の私ですが、ようやく学生時代の自分を客観的に見ることができるようになってきました。
ここでは、「大人しい」と言われてきた学生時代を振り返って、結婚した今思うことをまとめてみます。
目次
「大人しい」と言われるのが嫌だけど、抜け出せない
中学生のとき、学校に行きたくないと思っていました。
何となく馬鹿にされているような感じがして、スクールカーストの上位の人たちと同じ空間にいなければいけないのが嫌でした。
特に二年ときの担任の先生はいわゆる熱血教師で、私のような大人しい生徒の気持ちをわかってもらえなかったというのもつらかったです。
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「大人しいって駄目なことなのか」といつも悶々としていました。
だからといって舐められないように例えばちょっとスカートを短くしてみたり、垢抜けたりする努力や、カーストが違う子たちに話しかけたりする努力もしませんでした。
決していじめられていたわけではないし、違うクラスの大人しい友人と遊んだり地味なりに楽しんでいたのですが、やっぱりどこかで生きづらさを感じていました。
別の高校に進学した、私と同じように大人しいと思っていた友人がいわゆる「高校デビュー」をしました。
このときを待っていたかのように、卒業と同時に、眉毛を整えて縮毛矯正をかけて眼鏡はコンタクトになり、外見がガラリと変わりました。高校デビューをしそこねた(というかそんな発想はなかった)私は、「私とこの子は同じではないんだ」という厳しい現実を知るのでした。
私が入学した高校はまあまあの進学校でした。
見た目は派手でも意外と成績が良く、さらに底辺の私にも気さくに接してくれるという神のような子が結構いたので、中学校ほど「大人しい」ことで悩まされることはなかったです。
大学生以降、「大人しい」自分を認められるようになる
大学生になってからは、自分専用のパソコンを持ったこと、オタクサークルに入ったこともあって「相変わらず地味だけど、オタクをやるのは楽しいし別にこのままでもいいかな」という考えになりました。高校デビューした友人とは、大学生になってから数回遊んだのを最後に、そこから連絡を取ることはなくなりました。
大学では、文芸部に入っていました。オタク万歳!
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「大人しい」人が人生において躓くところといったら就活かと思います。
私はちょうど就職氷河期だったのを利用して、大学卒業後は資格を取るという選択をし就活戦争から難なく逃れました。
高校生の頃はとにかく大学に行くということしか考えてなかったのですが、その頃から「大人しい人でも働ける安定した仕事」を探して大学を考えれば良かったかなと思います。
遠回りにはなりましたが、今現在そのような仕事をしています。他の仕事が羨ましくなることもありますが、私にしてみたらこれくらいが妥当かなと。
長々と書いてきましたが、結論から言って、私は結局今の今まで「大人しい」ままです。
グレて髪の毛染めてやるー!とかそういうのは一切なかったです。
なので、私を知る大人の人、特に母の友人や親戚の人などは私が結婚したと聞いてかなり驚いていたみたいです(母が私の恋愛事情などを人に言うのは嫌で一切言わなかったので、周りの人から私は全く恋愛経験のない子だと思われていました)。
10代で結婚したとか、でき婚したとかだったら驚くのも無理はありませんが、「20代後半で4つ上の人と結婚」なんて驚く要素が一つもない気がするのですが…。
ただ、意外とそういう学生時代に異性との縁が少ない人ほど思い切って結婚しているんですよね。
「大人しい人」こそ結婚が向いていると思う理由
第一印象が良い
「大人しい」というのとはまた違うかもしれませんが、派手よりも地味な身なりの方がやはりパッと見の印象はいいように思います(もちろん清潔感があることが大前提ですが)。
私は歩いていると道を尋ねられたりすることがあります。
よく「それって下に見られているからだよ」という意見があるかと思いますが、私はそれで構わないと思っています。下に見られようが、「この人に道を尋ねよう」と思ってもらえたことが嬉しいからです。
また、旦那が「ギャルっぽい人は怖い」と言っていて「ギャル系じゃなくてよかった…」と心から思いました(笑)
この辺は男性の好みの部分ですが、真面目な男性に好かれる率は高いのではないかと思います。
大切にするものが決まっているから安心する
中学の友人も、高校の友人も、卒業後に何回か遊んだりはしたのですが、私が大学進学で地元から離れたのを機に疎遠になってしまい今は連絡を全く取っていません。
自分から誘うのが苦手なので、そして向こうも同じような感じだったりすると結局そのまま、ということになってしまいます。
自分から積極的に誘って人脈をどんどん広げていける人はいいですが、私のような人間はなかなかそうはいきません。
なので、結婚という「この人が旦那さんです、一生添い遂げてくださいね」というシステムがあった方が安心だったりするのです。
だって、自分から誘ったりしなくても一緒にいてくれるし、人脈をわざわざ広げる必要もないからです。
もともと友人は少ない方ですが、ちょっとでも付き合いを広げると疲れてしまう私にとって、旦那一人に絞る方がはるかに楽です。
大人しくても人生を何とかやっていくコツ
大人しい性格でも何とか人生をうまくやっていくコツを考えてみました。
・大人しくてもできる仕事に就く
・外見は地味でもいいから清潔に
・無理せず気が合いそうな人だけでも会話をしてみる
・数は少なくても大切にすべきひとは大切にする
学生のとき、「こんなので大丈夫だろうか、生きていけるんだろうか」と思っていましたが、今は細々とですが働き、結婚もし、何とかやっています。
もしかしたら、人生の中で今が一番幸せなのかもしれません。
昔は大人しかったけど、何かをきっかけに社交的になり楽しんでいる人もいると思いますし、それは素直に尊敬します。
ですが、変えられないなら変えられないなりにやっていく方法を考えるのも一つの手だと思います。
黙っていれば「KY」「空気を読め」と言われるし、仕事も昔に比べて接客業が増えてきて「大人しい」人が生きづらい世の中になっているように思いますが、
と思えるようになったらいいなと思いこのような記事を書きました。
異論はあると思いますが、世の中の「大人しい」人を少しでも勇気づけられることができたなら嬉しいです。